開催概要

柿坪満実子さんが制作の起点としている「記憶」をもとに、アーティストの制作過程を追体験できるワークショップを開催します。当日は柿坪さんの作品にまつわるトークから始まります。そのあと参加者の皆さんは、ある記憶や感覚を思い出しながら、柿坪さんが普段なじみのある素材を用いて制作を行います。

【アーティストから皆さんへ】
私は日々の制作の中で、モチーフを目の前に置くことがありません。
いつも思い出しながら作ることがほとんどです。
記憶や感情を通してイメージとなった形を元に制作を始めます。
昔一緒に暮らしていた猫のことや祖母と過ごした場所の事を考えることが多くて、思い出すと寂しい気持ちにもなるけど、ただ思い出したいだけなのです。
その時に戻ることはできないけれど、思い出に触れている瞬間はその時にいるのだと私は考えています。
その大切な思い出は今の私を形作っていて、これからの時間を過ごしていくためのお守りのような存在です。
どんなに忘れたくない大切な思い出も、いつの間にか曖昧になっていきます。
ほとんど思い出せないようなことでも、思い出しながら手を動かして、あなただけの思い出を形にしましょう。
そして、思い浮かぶイメージの輪郭を辿って、形に触れて感じたこと・考えたことを共有しましょう。
それぞれの思い出に対する捉え方を認識することで、これから過ごすなんともない日常の景色が特別なものに思えたら良いなと思います。

開催日時

2023年12月3日(日)14時 – 17時

参加費

無料

対象

18歳以上

定員

15名


柿坪 満実子/Mamiko KAKITSUBO

2023年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。記憶や面影をテーマに彫刻を制作。
https://www.mamikokakitsubo-artwork.com/

主な展覧会:
2022年「コミテコルベールアワード 2022-The beauty of imperfection」東京藝術大学大学美術館
2021年「第24回グラフィック 1_WALL 展」ガーディアン・ガーデン、東京
2019年「WALLAby/ワラビー」GINZA ATRIUM GINZASIX 銀座蔦屋書店、東京

主な受賞歴:
2022年 コミテコルベールアワード グランプリ
2021年 第24回グラフィック「1_WALL」ファイナリスト


実施風景