開催概要

アート・アンプリファイア/キュレーターの吉田山さんが声をかけた4名、加藤翼さん(アーティスト)、黑田菜月さん(写真家)、平野由香里さん(美術家)、山口梓沙さん(写真家)をゲストに招き、トークイベントを開催します。

本イベントは、現在、子育てをしている吉田山さんが、子育てと制作(仕事)をすることについてさまざまな方と話してみたいと思ったことをきっかけに始まりました。

加藤さんと平野さんは、子育てをしながら制作を続け、お子さんの誕生が起点となった作品を制作し発表しています。このような人生の大きな変化によって作品やアーティストとしての活動に変化が生まれてきたそうです。黑田さんと山口さんは、2021年から座談会「子育てと制作」を開催しています。座談会には、主催のお二人と同じく子育て経験がない方も参加しており、「子育てと制作に課題を感じている人」が集まる場となっています。ここでは、子育てによって生じる生活や制作の変化、子育てをする前には想像もできなかった困難について、参加者同士が語り合い、共有しています。

このイベントでは、異なる背景を持つ皆さんに、子育てをしながら制作(仕事)をすることについて、各々の活動紹介を交えつつお話しいただきます。「子育てをしながら制作をすることについて聞きたい」「自分は子育てをしていないけど、このテーマについて気になっている」「アーティストではないけれど、他の人の話を聞いてみたい」という人にぜひ参加いただきたいイベントです。

また、本イベントではSlidoというオンラインプラットフォームを使います。参加者は、イベント中に登壇者の話を聞いて気になったことがあれば、お手持ちのスマートフォンでリアルタイムに質問できます。参加者の皆さんとコミュニケーションを取りながら、集まった質問やご意見に登壇者がお答えしたり、時には逆に問いかけたりすることで、カジュアルな雰囲気の場にしたいと考えています。

こんな人におすすめ
▷子育てをしながら制作をすることについて話を聞きたい方
▷文化芸術の施設運営で育児の視点を考えている方
▷登壇者の活動に興味がある方
▷CRAWLに興味がある方

開催日時

2025年5月24日(日)14:00 – 16:00

参加費

無料

事前要申込

会場

BUG

定員

50名

吉田山 プロフィール写真
撮影:God Scorpion
吉田山 / YOSHIDAYAMAR

富山県生まれ。展覧会のキュレーション、ディレクション、コンサルティングや執筆等の活動を行う。

主なプロジェクトに『インストールメンツ』投函形式、住所不定(2020)、『「芸術競技」+「オープニングセレモニー」』FL田SH、東京(2020)、『のけもの』アーツ千代田3331、東京(2021)、『The eyes of the wind/風の目たち』トビリシ、ジョージア; obscura、東京(2022)、『MALOU A-F』Block House、東京(2022)など。”

加藤翼 プロフィール写真
加藤翼/ Tsubasa KATO
アーティスト

パフォーマンス、構造物、映像を用い、他者とのコラボレーションやグループによる共同実践を通して活動するアーティスト。代表作「Pull and Raise/Topple」シリーズでは、大勢による構造物の移動をパフォーマンスとして行い、社会的緊張や協力関係を可視化する。福島でのプロジェクト、韓国と日本の間にある無人島でのパフォーマンス、マレーシアの難民との協働など、政治的・社会的背景をもつ作品を多数展開し、地政学、境界、移動といったテーマに取り組んでいる。また、アメリカで始まった「Songs While Bound」シリーズや、香港での「Superstring Secrets」など、音楽や言語を取り入れた作品では、国家、監視、記憶を主題に、個人と社会の関係性を問いかけている。
主な展覧会に、「STAND」(ウォーターミル・センター、ニューヨーク)、「縄張りと島」(東京オペラシティ アートギャラリー)、「Scratching the Surface」(ハンブルガー・バーンホフ現代美術館、ベルリン)、「They Do Not Understand Each Other」(大館當代美術館、香港)、「あいちトリエンナーレ2019」(愛知)、「Uprisings」(ジュ・ド・ポーム国立美術館、パリ)などがあり、協働やアイデンティティの再考を促すインスタレーションを発表している。

https://www.katoutsubasa.com/
https://www.instagram.com/katotsubasa/

黑田菜月 プロフィール写真
黑田菜月/Natsuki KURODA
写真家・アーティスト

写真家。人と人との間に写真をおくことで起こるやりとりに関心がある。
近年は、リサーチやフィールドワーク、ワークショップなどを交えた映像作品、写真作品を手がける。また、公立動物園の周年企画に携わったり、子育てと制作のあり方を探る座談会を開催したりなど、幅広い活動を行っている。おもなグループ展に2023年「東京ビエンナーレ 東京の処方箋 『動物園の避難訓練』」(エトワール海渡 / 東京)おもな個展に、2014年「けはいをひめてる」(ガーディアン・ガーデン)、2017年「わたしの腕を掴む人」(ニコンサロン)、2021年「αMプロジェクト2020–2021『約束の凝集』vol. 3 黑田菜月「写真が始まる」、2023年「つくりかけラボ13 『野鳥観察日和』」(千葉市美術館 / 千葉)などがある。また、国際芸術祭「あいち2025」のラーニングメンバーとしても活動。

https://kurodanatsuki.com/
https://www.instagram.com/natsu423/

平野由香里 プロフィール写真
平野由香里/Yukari HIRANO
美術家

武蔵野美術大学卒業。2007年よりアーティスト加藤翼と ”Pull And Raise” プロジェクトなどの活動を行なっている。
https://www.facebook.com/yukari.hilano
https://www.instagram.com/yurari_hila

山口梓沙 プロフィール写真
山口梓沙/Azusa YAMAGUCHI

1995年東京都生まれ。東京・大阪の2拠点に在住。
ドキュメントの撮影を通して、様々な場やコミュニティへの居かたを探っています。

主な受賞歴:
2017年 キャノン写真新世紀 優秀賞
2021年 エプソン epSITE Gallery Award

https://azusayamaguchi.com/
https://www.instagram.com/ymgcazs/

実施風景