アジアにおけるアーティスト・イン・レジデンスの現在──韓国・台湾・インドネシアでの事例を通して
開催概要
韓国・台湾・インドネシア。多様な文化と歴史を持つこれらの国々では、近年、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)が活発に展開されています。
本トークイベントでは、ゲストに韓国・台湾・インドネシアでのAIR経験を持つ永田康祐さん、三野新さん、宮内由梨さんを迎え、それぞれの体験談から、各国のAIRプログラムの特徴、制作環境、そして現地のアーティストやコミュニティとの交流などについて深掘りします。
また、千葉県にあるPARADISE AIR コーディネーターの藤末萌さんをゲストに交え、日本とアジア諸国におけるAIRの比較を通じて、各国の現代アートシーンの現在地と、今後の国際的なアート活動の可能性を探ります。
※永田さん、三野さん、藤末さんは海外在住のため、オンラインでのご登壇となります。
▼こんな方におすすめ
「アジアでのアーティスト・イン・レジデンスに興味のある方・参加したいと考えている方」
「海外アートシーンの動向や日本との違いに興味のある方」
2025年9月5日(金)18:00 – 20:00
無料
BUG
40名
<登壇者>

1990年愛知県生まれ、神奈川県を拠点に活動。
自己と他者、自然と文化、身体と環境といった近代的な思考を支える二項対立、 またそこに潜む曖昧さに関心をもち、写真や映像、インスタレーションなどを制作している。 近年は、食文化におけるナショナル・アイデンティティの形成や、食事作法における身体技法や権力関係、 食料生産における動植物の生の管理といった問題についてビデオエッセイやコース料理形式のパフォーマンスを発表している。
主な個展に「イート」(gallery αM、東京、2020)、 グループ展に「見るは触れる 日本の新進作家 vol. 19」(東京都写真美術館、2022)、 あいちトリエンナーレ(愛知県美術館、2019)など。


写真家、劇作家。Interdisciplinary Artist.
福岡県生まれ。周縁化された場所やものに残る記憶や風景を繋ぎ、「ここ」と「あそこ」の中間項を見つけ前景化させることをテーマに研究と実践を行う。主に自身で撮影した写真・映像をもとにフィクションを作り、それを自己と他者の身体、様々なメディアを通して発表するなど、領域横断的に活動している。
2011年早稲田大学文学部演劇映像コース卒業、2017年東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程修了。博士(美術)。
2022年から2023年までAsian Cultural Councilの助成を受け、ニューヨークに滞在。現在は東京と神奈川を拠点に活動。
近年の主な展覧会・公演に、「2025 Nanji Residency Open Studio: Swing-by」 (ソウル市立美術館 Nanji Residency、ソウル、2025)、「外が静かになるまで」(十和田市現代美術館spaceほか、青森、2023)、「クバへ/クバから」(ANB Tokyo、2021)、『うまく落ちる練習』(京都芸術センター、2019)など。

長野県生まれ。京都造形芸術大学芸術学部卒業。沖縄、ロンドンを経て、現在は横浜を拠点に活動する。
身体の感覚、とりわけ「かゆみ」を起点に皮膚感覚や内臓感覚に焦点を当てる。誰もが経験しつつも、把握 /コントロールできない身体の感覚に対する内省は、人間がこれからどう意訳し、受け継いでいくのか、あるいは置き去りにしていくのか、という問いへと展開している。制作過程においては、ガーゼ布・葉書・音・土・樹脂・ロボットアームなどを多層的に組み合わせている。
主な個展
2025年「感情とは、世界が一度ほどけること」 横浜タイムマシーン研究所(神奈川)
2025年「Imprints of Unseen」 Indeks(バンドン、インドネシア)
2024年「Scraped Script からからの水壺から消える星の楕円」gallery N 神田社宅(東京)
2023年「Scar Script」gallery N(愛知)
2020年「ショーケースギャラリー 宮内由梨」横浜市民ギャラリーあざみ野(神奈川)
2017年「It’s My Red Life」Coutney Pope 199(ロンドン、イギリス)
2017年「清五郎さん – WHERE HAVE YOU GONE? -」顕法寺(新潟)
主なグループ展
2025年「Beppu Art Fair 2025」別府国際コンベンションセンター(九州)
2025年「Black Point」 H.art 1, Sahng-up Gallery(ソウル、韓国)
2025年「国際的非暴力展 2025」 京都市立芸術大学ギャラリーKCUA(京都)
2024年「第1回 BUG Art Award ファイナリスト展」BUG(東京)
2024年「長野市内作家グループ展」長野市芸術館(長野)
2024年「昼いなき日藍」黄金町バザール2024, ハツネウィングB(神奈川)
2023年「VOCA展 2023」上野の森美術館(東京)
2023年「Koganecho International Artists Network 2023」竹内化成ビル6F(神奈川)
2023年「Four Artists in July」高架下ギャラリーSite-A(神奈川)
2022年「アーツ・チャレンジ 2022」愛知芸術文化センター(愛知)
主なレジデンス
2025年「Learning Atlas」Indeks(バンドン、 インドネシア)
2019-24年 黄金町アーティスト・イン・レジデンス 長期プログラム(神奈川)
主な受賞歴
2023年「第1回 BUG Art Award」ファイナリスト選出(東京)
2022年「アーツ・チャレンジ 2022」新藤淳審査員賞(愛知)