開催概要
バグスクールでは、建築家の内海皓平さんと協働してきました。キュレーターが描く会場構成や展示プランの実現に向けて、検証を重ね、アイデアを出し合いながら、二人三脚で取り組んできました。今回は、アートワーカーやアーティストと建築家が協働することで、どのような化学反応が生まれるのか、バグスクール2023-2025を振り返りつつ、本展キュレーターの池田佳穂さんと内海さんがトークを行います。
2026年1月11日(日)18:00 – 19:30
無料
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1995年東京生まれ。2020年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。建築設計事務所勤務ののち独立。公共空間のリサーチや運営、展示空間の設計施工、メディアの企画編集などに取り組んでいる。最近の主な活動に「藍染大通り歩行者天国50周年記念誌」「銭湯山車巡行」「ブリコルひらい」「SHARE STAND HIRAI」「公共R不動産研究所」など。
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2016年より東南アジアを中心に、アート・コレクティブ、DIYカルチャー、カルチュラル・アクティビズムの調査を行う。森美術館でアシスタントとして経験を積み、2023年春に独立。現在は、山中suplexの共同プログラムディレクター、およびアートセンターBUGのゲストキュレーターを務める。近年の主な展覧会およびラーニング事業の企画に、「バグスクール2024:野性の都市」(BUG、2024年)、「一人で行くか早く辿り着くか遠くを目指すかみんな全滅するか」(山中suplex、2024年)、「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」(兵庫、2024年)などがある。そのほか、「T3 NEW TALENT」(T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO)キュレーター部門に選出。国際芸術センター青森[ACAC]公募AIR2025ゲスト審査員。シャルジャ・ビエンナーレ16 キュレータープログラム参加。
バグスクールを作り、支える、2人の想い
本展キュレーターの池田佳穂さんと、建築家で、2023年の第1回から3年連続でバグスクールの会場設計を担当する内海皓平さんとのトークイベントが開催された。
バグスクールが大事にしている、グループ展の参加作家同士が分断されることなく、緩やかに関係し、響き合う空間。それは、最早バグスクール名物とも言える、独特の展示設計だからこそ実現できているものだ。その構想を池田さんと共に練り上げ、実現可能な設計に落とし込むという重要な役割を担っている、唯一無二の建築家が内海さんだ。作品と作家の魅力を引き出すために、池田さんと内田さんが大事にしてきた空間に対する考え方や、設計上のヒミツをたっぷりと語ってもらった。
建築を学んだ内海さんだが、関心を抱いたのは建物そのものではなく、人が集まり、活動する場を面白くすることだったという(つまり、例えば道でも良く、内海さんは歩行者天国の研究でも有名だ)。やがてその関心はアートの現場での活動へと繋がり、二人は出会った。そして、バグスクールのキュレーターとなったものの、単に各作家の作品を並べてアートフェアのような空間にするのではなく、作家同士、また作家と来場者が有機的に繋がる空間をどうすれば実現できるか頭を悩ませていた池田さんが内海さんに声をかけ、3年にわたる2人のコラボレーションがスタートした。
各作家の空間が連なり、バグスクールの哲学が具体化された第1回、巨大なスロープを作り、空間の高さを活用した第2回、そして壁の骨組みを露出させ、各作家の作品が垣間見える第3回と、2人は根っこの考え方は継承しつつも、常に新しい試みを続けてきた。池田さんは、「作家だけではできなかった表現をチームで実現出来るのがバグスクールの魅力であり、作家にとっても学びの場となっている。作品を設営して完成ではなく、最後の最後までより良い展示にする可能性を検討し続ける。」と語る。それが出来るのは、作家と池田さんのギリギリの要望に応え、どんな時も実現可能な選択肢を考え抜いてきた内海さんがいるからこそだ。
異なる立場にいながら想いは共有する2人の言葉をたっぷりと伺うことができ、また活発な質疑応答もあって、より深くバグスクールを楽しめるようになること間違いなしの、大充実のトークとなった。(本展運営アシスタント:山下港)






