開催概要

タツルさんは、日常風景の中で出会ったイメージを組み合わせながら、自らの神話を紡ぐように「布」を用いた絵画作品を制作しています。さまざまな布をパッチワークしていく過程は、時間や記憶を紡ぐ行為にも重なります。今回は、参加者一人ひとりが制作したパッチワーク作品をつなぎ合わせ、大きなパッチワーク絨毯を完成させます。後半では、それを持ち出して東京駅周辺でピクニックを行います。人との出会いの瞬間や、布の持つ可能性について、タツルさんと一緒に考えてみましょう。

開催日時

2026年1月24日(土)13:00-16:00

参加費

無料
事前要申込

タツルハタヤマ/Tatsuru HATAYAMA

現実と妄想の境界があいまいになる瞬間に魅力を感じ、ドローイング、服、タペストリーなど様々な表現方法を試しながら作品を制作している。近所の草花や子どもの時の記憶、世界各地の神話を手掛かりに美術を通して新しい物語を紡いでいる。

主な展覧会:
2025年 個展「カラフルなパレード」Art Center Ongoing、東京

主な受賞歴:
2024年 第27回岡本太郎現代芸術賞(特別賞)
2022年 第25回グラフィック「1_WALL」ファイナリスト


みんなで作る自分たちだけの空間

様々な思いの詰まった布を縫い合わせ、自身の記憶や体験を表現するタツルハタヤマさん。そんなタツルさんによる、参加者みんなでパッチワークの絨毯を作り、東京駅周辺でピクニックをするプログラムが開催された。
まず参加者は、タツルさんが用意した色んな生地の中から好みのものを選んで裁断し、15cm四方の生地を9枚用意する。それを好きな構成で45cm四方の大きさに並べ、絨毯用の生地にアイロンで貼り付けることで、各々の好みの9枚が敷き詰められたパッチワーク上の絨毯が出来上がる、という流れだ。タツルさんのコレクションの生地が本当に多彩で、選ぶだけでも楽しく、選び方にも個性が表れていく。作業に慣れてくると参加者同士の会話も弾み、手を動かしながら話すことの楽しさも体感する。また、作業中には、パッチワークに関連した社会運動など、布や服にまつわる幅広い話題を、タツルさんが次々と広げてくれた。
絨毯が完成するとみんなで拍手!パッチワークで繋ぎ合わせることで自然とコラボレーションが生まれ、みんなの作品になることを実感した。そしてその絨毯とお茶とお菓子を持ち、いよいよピクニックへ。東京駅周辺のあんな所やこんな所…一人だと絶対に座ってお茶をする勇気の出ない場所も、みんなと一緒なら不思議と大胆にピクニックができる。公共の場所でありながら、自分たちの絨毯でピクニックをすることで、自分たちだけの空間が生まれる様が印象的だった。
タツルさんが自分の作品のように、室内での手作業と外でのアクションが一続きになっており、タツルさんの実践を深く体験できるプログラムとなった。楽しいトークに、美味しいお菓子とお茶を用意してくれるタツルさんのホスピタリティも相まって、寒空の下ながらも、誰もがあたたかい時間を過ごすことができた。(本展運営アシスタント:山下港)