開催概要

Aokidさんはダンサーとして、パフォーミングアーツの作品に取り組むだけでなく、身体の感覚を起点にドローイングや映像作品も制作しています。さらに、公共空間で人を緩やかに集め、自由に踊ったり語ったりする自主プロジェクトを続けています。今回はAokidさんとBUGや東京駅周辺で「つくること」について一緒に考えたり、Aokidさんのアイデアを共有してもらいながら実際に身体を動かしてみたりします。

[アーティストから皆さんへ]
先日、大奥展に行った時、昔の偉い人の住んでいた巨大なお屋敷の間取りが描かれていました。まるで千と千尋の神隠しのお湯屋みたいに、まるで14ひきのねずみたちの暮らしみたいに、たくさんの人が住んでいて階段や迷路のようにたくさんの違う部屋が繋がっていて、色んなキャラクターを行き交うようなワクワクがあったのでは、と想像します。それは都市とかにも言えることなのでは。話すことや身体を動かすこと、何か作ったり、知らせたりすることから、それに手をかけることが出来ないか、トライしてみたいと思います。
全4回あるワークショップはふらっと遊びにいらしてください。見てるだけ、聞いてるだけ、でもokです、途中で抜けても。行き着くところが自分でもまだわかっていませんが想像しておきますね。何か作れるかもしれないし、何も作れないかもしれない。人に作ることをよくすすめているものの、何も作らないかもしれないし、やっぱり何か作ろう、と積極的に言うかもしれません。

開催日時

① 2025年12月27日(土)14:00-16:00
② 2026年1月23日(金)14:00-16:00
③ 2026年1月25日(日)17:00-19:00
④ 2026年1月31日(土) 17:00-19:00
※各回の内容は異なります。複数ご参加いただいても、1回だけでもご参加可能です。

参加費

無料
事前要申込

Aokid

14歳の時にミスチルのアルバムを手に取ると”世界”に対して自分なりの考えを持ち、言っていいんだ、というのがわかって音楽をやりたいと強く思った。周りに言えなくて楽器の代わりに買ったダンスの本を頼りに次の日から学校の友人とダンスを始めた。映画のような青春を目指した理由である、大学で映画専攻のある美大に入り周りの真似をして絵を描くことを始めるとそれが小さい頃の記憶と接続することがわかった。大体その頃から都市というものが世界にあるとそれを目指していった。生きている運動を伴って変わる時間や空間に興味がある。

主な展覧会:
2025年 個展「この家の天井は天空とつながっている。」アート / 空家 二人、東京
2023年 個展「CALENDAR」Art Center Ongoing、東京
2023年 個展「空をおこして 」「顔をみせて 」STスポット、横浜

主な受賞歴:
2015年 第12回グラフィック「1_WALL」グランプリ


まとまらない言葉を、伝える、聞く。
ダンスを基盤にしつつ、絵画、映像、音楽など形式にとらわれない表現方法を模索し続けているAokidさん。そんなAokidさんによる、東京と自分の関わりをテーマとした対話プログラムが開催された。
まずはみんなで、Aokidさんがライフワークとして続けている体操をする。体操と言ってもラジオ体操のようなものとは違い、Aokidさんのダンス表現に繋がる体の使い方や、普段はあまり意識しない他者や環境の感じ取り方などが繰り返され、体だけでなく心も解きほぐされていく。汗ばんでくる頃には、誰もが恥じらいの壁を乗り越えて大胆に体を動かし、声を発している。Aokidさんは決して無理強いしたりはしない。ただ、参加者より少し先を歩いて、みんなが付いて行きたくなる道を作ってくれる。いつの間にか、Aokidさんに導かれて、誰もが少し昂揚し、隣のはじめましての人との距離が縮まっている。そうして、語るための準備が整う。
後半は腰を下ろして、言葉や絵の表現だ。色んな人の夢や希望や挫折が詰まって出来た東京という街。そこで生きてきた中で、Aokidさんがいつかの昔に考えていたこと、何かが変わった時、忘れられない曲なんかのエピソードを穏やかに語っていく。それを聞いて、参加者それぞれの胸に去来する想いや光景を言葉や絵で表現し、一人ずつ共有する。普通、話すことも聞くこともない、でも秘密にしている訳でもない、あの頃の自分と東京。Aokidさんはそれぞれの想いを丁寧に受け止めていく。全4回のプログラムを終えた時、一人一人の物語が異なるレイヤーで積み重なり、やがてその全体が東京という街としてこのバグスクールに現れたような気がした。
それぞれの話の細かい内容には触れないでおきたい。シンプルな言葉でまとめることが良しとされがちな今の時代において、それぞれのまとめられない想いと言葉がいっぱいあった。だからこの小さなレポートで簡単にまとめてしまわないでおこうと思う。ただ、丁寧に自分の言葉を伝え他者の言葉を聞く時間がバグスクールに生まれたことが伝わればそれで良いと思う。そしてそれは、このプログラムに参加できなかった方の周りでも作っていけるに違いない。きっと、これからもAokidの表現がみんなを導いてくれるから。(本展運営アシスタント:山下港)

12月27日(土)


1月23日


1月25日


1月31日