開催概要
昨年はバグスクールの来場者として、今年は運営アシスタントとして本展に携わる山下港さん。そんなバグスクールと縁が深い山下さんが企画するユニークな鑑賞プログラムです。
本展タイトルにある「野性」や「都市」について、山下さんと一緒に考えてみませんか?
【ファシリテーターから皆さんへ】
この展示には「都市」と「野性」という2つのキーワードがあります。
皆さんは、どこで育って、今どこに住んでいますか?東京という都市にどんなイメージを持っていますか?
僕は、大阪の田舎と都市の境目で育って、通算でもう10年ぐらい東京に住んでいます。僕にとって都市は、適度な距離感を保っていたい、ちょっと怖いけど嫌いになれない存在であったように思います。中でも東京は、負けたくないけど、心の中では頼りにしている、特別な存在です。
じゃあ野性はどうでしょうか?普段自分の中に、どんな野性をいつ感じるでしょう?
僕は、寒空の下あったかいカップ麺が食べたくなった時に、カップラーメンじゃなくて何故かカップうどんが食べたくなった時、その「何故か」に野性を感じます。ヒトという生物としての僕の体が、ラーメンじゃなくうどんを求めた気がするからです。
そんな自分の中にある都市との関係、野性の感覚のエピソードと、「都市」と「野性」に反応したアーティストの作品に対する感じ方をみんなで話し合うことを通して、ちょっと新鮮な気持ちと視点で普段の生活に還っていけたらなぁと考えています。
難しいことはありません。
ちょっと濃い話を、ちょっとこっそり、みんなでしましょう。
2025年1月9日(木)19:00-20:30
無料
事前要申込
1988年生まれ。東京大学先端科学技術センター所属。バイオテクノロジーの研究をしながら、アートの活動も幅広く展開しています。アートとサイエンスの根底に共通してある人の素朴な関心に、新鮮な気付きと感動が生まれる企みを目指しています。アーティストとサイエンティスト、そのどちらでもない人とが接し、繋がり、刺激し合い、創発が起こるような時間と場を生むための触媒になりたいんです。
主な展覧会歴として、個展「Unit―単位―」(代田橋 納戸 / gallery DEN5、東京 、2024)、グループ展「誕生日」(新宿ゴールデン街ソワレ、東京、2023)など。
主なキュレーター実績として、加川日向子個展「橙の木」(バックパックブックス、東京、2024)、O JUN×田中裕貴「湖と思春期」(バックパックブックス、東京、2024)など。