開催概要

[プログラム概要]
宇田川直寛さんによるフェミニズムについて「話してみる」会をラーニングスペースで開きます。
当日は宇田川さんと本展キュレーターの池田佳穂が、リラックスした雰囲気のなかでお待ちしております。
下記の「アーティストから皆さんへ」の文章を読んで、少しでも気になった方、ぜひお気軽にお越しください。
※予約不要、途中参加・退室は自由です。

【アーティストからみなさんへ】
私は机の上ではとても公平で雄弁に振る舞えるのですが、家の外に出てしまうと慣習のままに過ごします。すっかり首を引っ込め、ポケットに手を入れて、今までしてきたように口をつぐんでいます。そしてどこ吹く風に乗って急ぎ足で帰宅し、暖かいお茶を用意すると正義の本なんかを持ち出したりして、また机の上の公平な振る舞いに戻ります。ちろん家の外では私の口から「フェミニズム」という言葉は発音されていません。そういったものは重そうで机の上に置いて出てしまっているのです。
このようにして長い間、私はフェミニズムを自分の実生活とは別のくくりにあるかのように扱ってきたわけですが、いよいよ変えてみたいと思います。まずはフェミニズムと発話することを場違いだと私が感じてしまっているところからです。フェミニズムの話をよっこいしょと持ってきている私のその距離。そして自分で複雑にしている手つき。これらに向き合うにはいきなり発話してみるのが手だと思い、キュレーターの池田佳穂さんと一緒に「話そうとするテーブル」を企画しました。

具体的には
自分とフェミニズムとの距離を測ってみる紐
フェミニズムに距離を置きたい理由
話しにくさについて
などを話してみる。話さなくてもいい。
席に座ってみる。
フェミニズムと言ってみるだけの会になるかもしれませんが、話し出すことの練習、話す前に息を吸い込む練習のようなものを皆さんとできたらと思っています。

14:00~16:00の間、池田さんとテーブルにいます。全年齢対象、出入り自由、予約不要となっておりますので、ちょっと寄って帰るでも、座ってすぐ帰るでも歓迎です!ぜひお気軽にお越しください!

開催日時

2025年1月13日(月・祝)14:00 – 16:00

参加費

無料
予約不要

会場

BUG

宇田川直寛 / Naohiro UTAGAWA

主に写真を用いて作品を発表。日々の生活と同時に重ねるように行われている作品制作という妙な行為に機能している法的なものに惹かれている。「どうして私は作品を作れるのか」という内省的な文言の解釈を「正しく間違える」方法で作品化している。東京を拠点に活動。中央大学法部卒。

主な展覧会:
2024年 「写真鉱山 / 全き家ではー内訳による」Sprout Curation、東京
2023年 「幽霊の道具|TOOLS OF GHOST」Sprout Curation、東京
2021年 「あざみ野フォト・アニュアル とどまってみえるもの」横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川

主な受賞歴:
2015年 Foam TALENT the selected photographers
2013年 第8回写真「1_WALL」ファイナリスト


プログラム実施風景