開催概要

ちぇんしげさんの展示作品と地続きのコンセプトで展開されるワークショップ。
当日は道端にくしゃっと踏まれたビラ、雨水でへばりつくチラシなど、都市風景に点在する平面を見つけ出し、自らの身体を介在させながら、変化していく平面をちぇんしげさんと一緒に観察していきます。
※全二回のプログラム。第一回目で共有した感覚を、参加者は日常生活に持ち帰り、宿題制作できるバグスク2024唯一のワークショップです。

開催日時

①2024年12月22日(日)②2025年1月25日(土)
14:00 – 16:00
※全2回開催。
見学のみのご参加も可能です。

参加費

無料
事前要申込

ちぇんしげ

1993年台湾台北生まれ。東京藝術大学美術研究科博士後期課程先端芸術表現領域在籍。絵画表現と記述表現を主軸に両者をめぐる配置方法や境界、共存、乖離を遊んでいます。最近はおトクな視覚像(情報の圧縮)や多言語社会、多言語マンガの記述方法に関心を寄せています。https://www.chenshige.com

主な展覧会:
2023年 「TOKAS-Emerging 2023 / 玄関をDumplingするには漂流なり」トーキョーアーツアンドスペース、東京
2023年 個展「郊外住みの,一石二鳥」APどのう、茨城
2022年 個展「一粒は小棚に逃込む」NADiff a/p/a/r/t、東京

主な受賞歴:
2022年  TOKAS-Emerging2023選出
2020年  第22回グラフィック「1_WALL」グランプリ


探して、踏んで、マネをして

ちぇんしげが普段から行っているように、路上で踏まれたビラを撮影・収集してきて、さらにその形状を足で模写する2回連続のワークショップを行った。まず1回目は、東京駅の構内や周辺を散策し、踏まれたレシート等の紙やビラを探した。そして、各自が造形的な面白さを感じたものを収集し、紙に貼り付けてBUGの会場に展示した。参加者には、年末年始の休暇中に各自が気に入ったビラを撮影・印刷してくる宿題が課された。休暇明けの2回目では、まずお互いの写真を見せ合い、感想を共有した。そして、ちぇんしげが自身の作品で用いているものと同じように「ふみにじらないで」と紙に書き、その紙を踏みにじることで、写真のビラの造形を足によって再現する模写を行った。また、他の参加者と写真を交換して、別のビラの模写も試みた。模写したビラは元の写真と並べてBUGの壁に展示した。模写することによって各自の動きや身体的なクセから生まれた造形や線は、オリジナルのビラが持っていた面白さを伝えつつ、その人ならではの新たな魅力を獲得していた。2回にわたったプログラムは参加者同士のコミュニケーションも盛んで、言葉と体を使い続ける濃密な時間となった。(本展運営アシスタント:山下港)

12月22日(日)

1月25日(土)