開催概要
アートセンターBUGで2024/3/6~4/14に開催する千賀健史個展「まず、自分でやってみる」の関連イベントとして、哲学研究者である永井玲衣さんをお招きし、トークイベントを開催します。
永井さんといえば、『水中の哲学者たち』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?『水中の哲学者たち』は、世界を見つめて考えることや、人々と問いを立てて対話することについて、永井さんが執筆された哲学エッセイです。またこれまで永井さんは、学校や企業、美術館などで哲学対話を開催するなど、哲学を”実践”されてきました。
アーティストの千賀さんは、特殊詐欺や貧困、自殺の連鎖といった社会問題を起点に、その問題を引き起こす社会的な構造や関係者それぞれの視点を顕にする作品を発表してきました。作品制作の根底には、二元論による対立構造を回避しようとする意識や、鑑賞者が社会問題に対して当事者意識を持つことへの期待があり、作品は鑑賞者が社会や他者への想像力を働かせる端緒となってきました。
永井さんと千賀さんはアプローチは異なれど、社会を見つめ、そこに存在する課題や分断を乗り越えようと、行動を起こされている点においては共通しています。
そこで今回は、お二人の活動を掘り下げながら、それぞれがどのように社会を眼差しているのかということを伺っていきたいと思います。また、社会課題の乗り越え方や異なる立場の人へ想像力を働かせることについて、お二人の考えを伺い、みんなで考える時間にしましょう。
▼こんな方におすすめ
「社会問題を乗り越えていく方法について考えたい方」
「千賀健史さんや永井玲衣さんの活動のモチベーションについて知りたい方」
「哲学や対話に関心のある方」
2024年3月15日(金)19:00-20:30
無料
事前要申込、会場とオンライン配信のハイブリット開催
学校・企業・寺社・美術館・自治体などで、人びとと考えあう場である哲学対話を幅広く行っている。Gotch主催のムーブメントD2021などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)。連載に「世界の適切な保存」(群像)「ねそべるてつがく」(OHTABOOKSTAND)「これがそうなのか」(小説すばる)「問いでつながる」(Re:ron)など。詩と植物園と念入りな散歩が好き。
1982年滋賀生まれ。2008年大阪大学基礎工学部卒業。第16回写真「1_WALL」グランプリ、第44回キャノン写真新世紀優秀賞、第8回大理国際写真展最優秀新人写真家賞を受賞。また、アルル国際写真祭The Luma Rencontres Dummy Book Award Arles2019,2022ショートリスト入り。主な展示に、第16回写真「1_WALL」グランプリ個展“Suppressed Voice”(ガーディアン・ガーデン、2018)、「写真新世紀展2021」(東京都写真美術館、2021)、千賀健史個展“Hijack Geni”(Reminders Photography Stronghold、2022)、プリピクテジャパンアワード「Fire & Water」(東京都写真美術館、2022)がある。
イベント風景
アーカイブ
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