世界を捉えることと描くことのあいだ
中屋敷智生、光島貴之(本展出品アーティスト)、杉浦幸子(武蔵野美術大学・教授)、高内洋子(本展企画者)
開催概要
「中屋敷智生×光島貴之〈みるものたち〉」の関連イベントとして、武蔵野美術大学教授の杉浦幸子さんをお招きし、「世界を捉えることと描くことのあいだ」と題したトークイベントを開催します。
本展は全盲の光島貴之(みつしま・たかゆき)、色弱の中屋敷智生(なかやしき・ともなり)という独自の仕方で世界を捉える二人の美術作家を取り上げ、〈みる〉ということについてあらためて意識を向けてみる機会を作ります。
視覚に特性のある二人のアーティストがどのように世界を捉え、作品を制作しているのかをお話しいただきます。
こんな方におすすめ
こんな方におすすめ
▷アーティストに関心がある人
▷アーティストの制作プロセスに興味がある人
▷アウトサイダーアート/アール・ブリュットに興味がある人
2025年6月14日(土)18:00 – 20:00
無料
事前要申込
BUG
40名

1966年東京都生まれ。1990年お茶の水女子大学文教育学部哲学科美学美術史専攻卒業。1995年ウェールズ大学カーディフ校大学院教育学部修了。
1990-94年JRA日本中央競馬会。1996年ART&CHILD設立。2001年「横浜トリエンナーレ2001」教育プログラム担当。2002-04年森美術館パブリックプログラムキュレーター。2005-11年京都造形芸術大学プログラムコーディネーター。2012年武蔵野美術大学着任。2014年から現職。
年齢や国籍、障がいなどの差異を超え、多様な人々が、豊かに学び、生きるために、「芸術・文化」に関わる「もの・ひと・ば」を活用した「こと(プログラム、プロジェクト、組織等)」を設計(デザイン)する。
NPO芸術資源開発機構理事、国際博物館会議(ICOM)会員、小山市立車屋美術館運営委員、太田市美術館・図書館運営委員、川崎市岡本太郎美術館施設部会委員、東京都渋谷公園通りギャラリー外部評価委員。

1977 年大阪府生まれ、京都市在住。2000 年京都精華大学美術学部造形学科洋画分野卒業。2007 年とよた美術展’07(豊田市美術館、愛知)審査委員賞。国内を中心に、韓国、台湾、イギリス、フランスなどのグループ展やアートフェアに参加多数。近年では絵具と同様のメディウムとしてマスキングテープを使用し、独特のコラージュ的なレイヤーとテクスチャーのある絵画作品を手がける。

1954 年京都府生まれ。10 歳頃に失明。大谷大学文学部哲学科を卒業後、鍼灸院開業。鍼灸を生業としながら、1992 年より粘土造形を、1995 年より製図用ラインテープとカッティングシートを用いた「さわる絵画」の制作を始める。’98 アートパラリンピック長野、大賞・銀賞。近年は、連なって打ち込まれた釘の傾きや高低差により街の姿を表現したレリーフの組作品などを発表している。

兵庫県生まれ、京都府在住。関⻄学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学。博士(哲学)。重症心身障害児施設、グループホーム、ホームヘルパーなど障害のある人と関わる業務に携わりながら、2012年より全盲の美術家・光島貴之の専属アシスタントとして作品制作のサポートをおこなう。2020年より、アートギャラリー兼制作アトリエ「アトリエみつしま」マネージャーを兼任。施設運営管理および展覧会やワークショップなどの企画を担う。携わる主な企画として、展覧会「それはまなざしか」(2021年、アトリエみつしまSawa-Tadori)、「まなざしの傍ら」(2023年、同会場)、「今村遼佑×光島貴之感覚をめぐるリサーチ・プロジェクト〈感覚の点P〉展」(2025年、東京都渋谷公園通りギャラリー)。ワークショップ「視覚に障害のある人・ミーツ・アート」(2021年〜)、「ぎゅぎゅっと対話鑑賞」(2023年〜)ほか。趣味は知恵の輪。