CRAWL レクチャーシリーズ②「制作、プロデュース、ディレクション、キュレーションー「舞台芸術祭」をつくる」BY 川崎陽子 (KYOTO EXPERIMENT 共同アーティスティック・ディレクター)
開催概要
アートワーカー(企画者)向けプログラム CRAWLは、文化芸術のフィールドでさまざまな形で企画について考えながら、実践してきた方たちをお招きして、レクチャーを開催します。
昨年に続いて2025年の二回目はのKYOTO EXPERIMENT 共同アーティスティック・ディレクターの川崎陽子さんをお招きいたします。
「制作、プロデュース、ディレクション、キュレーション ー 「舞台芸術祭」をつくる」と題してさまざまな役割が細分化されながらも混じり合う舞台芸術作品の、さらに、それらが集まった「祭」をつくるという難しいながらも喜びも多そうな仕事に携わり続けてきた川崎さんが現在も作り続けている最中であるKYOTO EXPERIMENTを事例にお話ししてくださります。
舞台芸術だけではなく、草の根的に広がり、規模を大きくし続けた芸術祭の立ち上がり方に関心がある方にもおすすめです。
講師からのコメント
私は2008年以来、舞台芸術の仕事をしています。舞台芸術におけるXXの仕事、というXXの部分を書いたほうがよいのだろうと思いますが、XXには制作やプロデュースやディレクションやキュレーションや、いろんな言葉が入るので、なんだかひとことにしにくい。そこで、今回のレクチャーでは、KYOTO EXPERIMENTという国際舞台芸術祭での現在の仕事を主な軸におきながら、これまで私が携わってきた、舞台芸術の制作におけるさまざまな仕事についてもお話できればと思います。
ところで、芸術祭のプログラムをキュレーションするって、とてもカッコいい言葉の響きですよね。たまたま最近考える機会があったのですが、私にとってのキュレーションは、企画を立案することのみならず、実際に上演を実現するところまで(なんなら、終演後のレポートを作るところまで)なんだろうと思います。そこには、たくさんの喜びと同時に、たくさんの厳しい判断もあって、カッコよさよりも地面に這いつくばるみたいな泥臭さのほうが大きい。でもその地面のことも、このレクチャーでは考えてみたいなと思います。
こんな人にオススメ
▷舞台芸術、ダンス、パフォーマンスが好き・興味がある
▷ディレクション、プロデュースという仕事に関心がある
▷文化芸術のフィールドにおいて企画をすることに関心がある
2025年8月8日(金)19:00-21:00
オンライン(Zoomを用いて開催いたします)
無料、事前要申込

株式会社CANにおいてコンテンポラリーダンス公演の制作やアーティスト・マネジメント業務を経て、2011-2014年京都芸術センター アートコーディネーター。2014-2015 年、文化庁新進芸術家海外研修制度によりベルリン HAU Hebbel am Ufer劇場にて研修。帰国後はフリーランスの舞台芸術プロデューサーとして活動し、ジャンルを横断したプロジェクトの企画・制作を行う。KYOTO EXPERIMENTには2011年より制作として参加、2020年より共同ディレクターを務め、2025年より共同アーティスティック・ディレクター。令和5年度(第74回)芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。