「“いまだ語られなかった物語”を聴く 〜ナラティブ・アプローチって何?〜」野口裕二(東京学芸大学名誉教授)×竹中香子(本展企画者)
開催概要
「サテライト・コール・シアター」の関連イベントとして、東京学芸大学名誉教授の野口裕二さんをお招きし、「“いまだ語られなかった物語”を聴く 〜ナラティブ・アプローチって何?〜 」と題したトークイベントを開催します。
本イベントでは、ケアの現場において実践されてきた「ナラティブ・アプローチ(語りに耳を傾け、意味をともに見出していく方法)」について、理論と実践の両面から丁寧に紐解いていきます。
企画者自身が本プロジェクトの構想段階で強く影響を受けた書籍『物語としてのケア──ナラティブ・アプローチの世界へ』(野口裕二 著/医学書院)も紹介しながら、語りのもつ力や、誰かの声に耳を傾けるという行為の意味を、参加者とともに考えていきます。
一人ひとりの語りが、なぜ社会にとって意味を持ちうるのか。誰かの語りに耳を傾けるとき、何が「聴かれて」いるのか。そして、その語りはどのようにして関係のなかで変容していくのか。
ナラティブという観点から、ケア、演劇、社会を横断して考えてみたいと思います。
<こんな方におすすめ>
▷ケアの現場に関心のある人
▷他者の語りを引き出すことに関心がある人
▷ナラティブ・アプローチや対話的実践に興味がある人
2025年7月11日(土)19:00 – 20:30
無料
BUG
なし

1955年千葉県生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学名誉教授。専門は臨床社会学、医療社会学。著書に、『物語としてのケア ナラティヴ・アプローチの世界へ』(医学書院)、『ナラティヴの臨床社会学』(勁草書房)、『ナラティヴと共同性 自助グループ・当事者研究・オープンダイアローグ』(青土社)などがある。

一般社団法人ハイドロブラスト プロデューサー・俳優・演劇教育
201年に渡仏。日本人としてはじめてフランスの国立高等演劇学校の俳優セクションに合格し、2016年、フランス俳優国家資格を取得。パリを拠点に、フランス国公立劇場を中心に多数の舞台に出演。俳優活動のほか、創作現場におけるハラスメント問題に関するレクチャーやWSを行う。2021年、フランス演劇教育者国家資格を取得。2021年以降、太田信吾監督作品すべての映画プロデュースを行う。2024年初戯曲を執筆し、『ケアと演技』を上演。「演技を、自己表現のためでなく、他者を想像するためのツールとして扱うこと」をモットーに、アートプロジェクトを企画している。