藤瀬朱里さんによるドローイングに関するミニレクチャーとワークショップを開催します。
ワークショップでは藤瀬さんが制作で使用する、紙漉きの手法を応用した「紙と糸で描くドローイング」を体験します。
ユニークな手法のドローイング体験を起点に、私たちを取り巻く社会や環境について考えてみましょう。
【アーティストから皆さんへ】
私たちはこの地球で大気に浸り、天候に晒され、感情を動かしながら互いに影響しあって生きています。時には思うようにコントロールできなかったり、待つことしかできないということもあるかもしれません。一方で石のように硬直していた物事が何かのきっかけで解体していくこともあります。このような世界の中でどのような線を描くことができるでしょうか?
ドローイングは、常に変容し続ける世界に応答する試みでもあります。
整った紙やデバイスの表面に線を引くだけでなく、線の中に空気を含ませたり、コントロールの難しさや複雑さに向き合いながら線を描いてみると世界の見え方にも新たな気づきがあるかもしれません。