開催概要
平松可南子さんは、ものや形を色んな角度から見つめてみたり、それぞれの関係性に考えを巡らせたりしながら制作しています。当日はワークショップを幾つか組み合わせて、平松さんの制作の手前にある感覚を参加者と共有します。自由な感覚と発想で私たちの身の回りにある風景や形について考えてみましょう。
【アーティストから皆さんへ】
水は立体なのか。鳩はどんな形なのか。
絵を描いていてよく、形ってなんだろうと思います。
一つの方向から見てもそのものの形はよくわかりません。街でよく見る鳩は、たまに靴みたいに見えます。周りの環境によって物の見え方は変わります。
絵を描いていて思うのは、全ての要素は影響し合っている、ということです。青の絵の具の横に赤を置くと、それはただの赤の色面ではなく、それぞれが影響し合っています。そして、その影響について考えるのは、描いている時だけでなく、普段の生活の中にもたくさんあります。部屋の中での私と飼い猫とベッド、公園の鳩とスズメ、様々なものの中に関係性は生まれています。だから、一見何もない、ぽっかりと空いているところも大事です。単純にひとつの対象を見るのではなく、もの同士を見ていくと違った景色が見えてきます。
2024年12月27日(金)14:00-16:00
無料
事前要申込
1997年大阪府生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究室修了。
アリが砂を積む行為や雨のたびに変化する水たまり、噴射しながら重力で形を保っている噴水など、ものが繰り返しあらわれ、変化してゆく現象をモチーフとして描いている。それらのものや事象は、境界線が曖昧で正面性を持っていない。絵と正対した鑑賞だけでなく、展示という状況を含めた絵画表現を模索している。
主な展覧会:
2024年「TOKAS-Emerging2024 / 砂を積む」トーキョーアーツアンドスペース、東京
2023年 個展「イ反」三菱一号館歴史資料室、東京
2022年 個展「すこしずつちがう」六本木アークヒルズ25階、東京
主な受賞歴:
2022年 第25回グラフィック「1_WALL」ファイナリスト
2022年 ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 2022(三菱地所賞)
2022年 ART IN THE OFFICE2022