開催概要

ブルックリン美術館写真キュレーターのポリーヌ・ヴェルマール氏と出版社「赤々舎」代表の姫野希美氏、国内外で活躍する写真家の藤岡亜弥氏のトークを開催します。

ヴェルマール氏は2024年アルル国際写真祭にて開催された同名展覧会とあわせて出版された1950年代から現代までの日本女性写真家に焦点を当てた『I’m So Happy You Are Here: Japanese Women Photographers from the 1950s to Now』(Aperture,2024)の編者の一人でもあり、KYOTO GRAPHIE2022では『10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭』(HOSOO GALLERY,2022)をキュレーションするなど、日本現代写真史においても重要な功績を残しています。
本トークでは、多くの写真家と協働し写真集を出版してきた姫野氏と数々の写真の展覧会を開催してきたヴェルマール氏、また、写真家である藤岡氏が写真でできること/展覧会でできること、写真が写真集と展覧会という異なるメディアを媒介するときにどのようなことができるのかをお話ししていただきます。

こんな人におすすめ
▷写真に興味・関心がある人
▷写真集をつくってみたい人
▷展覧会をつくってみたい人

開催日時

2025年9月15日(月・祝)15:00-17:00

会場

BUG /グラントウキョウサウスタワー

参加費

無料、要予約

協力

SEIZAN GALLERY

ポリーヌ・ヴェルマール/Pauline VERMARE
ブルックリン美術館写真キュレーター

1978年フランス生まれ。幼少期を日本で過ごし、フランス国立東洋言語文化学院にて日本語を学ぶ。写真キュレーター、ライターとしてニューヨーク近代美術館(MoMA)、マグナム・フォト(ニューヨーク)、アンリ・カルティエ=ブレッソン財団、ニューヨーク国際写真センター(ICP)等に勤務する。現在はブルックリン美術館のPhillip and Edith Leonian写真キュレーター。ソール・ライター財団理事であり、2017年文化村での『ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター』展を共同キュレーションした。写真家・岡村昭彦のアイルランドでの活動を研究し写真集『The Memories of Others』(Atelier EXB / Prestel)を編纂。昨年、1950年代から現在までの日本人女性写真家をまとめた写真集『I’m So Happy You Are Here』(Apperture)を共同編纂、巡回展の共同キュレーションを手がけた。現在ニューヨーク市ブルックリン在住。

藤岡亜弥/Aya FUJIOKA
写真家

1972年広島生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。台湾への留学を経て、ヨーロッパやブラジルなど世界各地を旅しながら作品制作を続ける。2007年には文化庁新進芸術家海外研修制度によりニューヨークに滞在。2013年より故郷・広島を拠点とし、終戦から70年が経過した広島の現在を写した写真集『川はゆく』(赤々舎)で木村伊兵衛写真賞ほか多数受賞。2021年には金沢21世紀美術館「ぎこちない会話への対応策」展に出品、2022年には入江泰吉記念奈良市写真美術館にて個展を開催。2023年・2024年にはSEIZAN Gallery New Yorkのグループ展など国内外で展示多数。サンフランシスコ近代美術館に作品が収蔵されている。主な写真集に『わたしは眠らない』(赤々舎)、『さよならを教えて』(Ricochet)などがあり、今秋ニューヨーク滞在時の作品をまとめた新作写真集『LIFE STUDIES』を刊行予定。京都在住。京都芸術大学講師。

(c) Risaku Suzuki
姫野希美/Kimi HIMENO
出版社「赤々舎」代表・ディレクター

出版社「赤々舎」代表・ディレクター。大分県生まれ。2006年に赤々舎を立ち上げ、志賀理江子『CANARY』(2007)、浅田政志『浅田家』(2008)、石川竜一『絶景のポリフォニー』(2014)、藤岡亜弥『川はゆく』(2017)など、写真集や美術書を中心に多数刊行している。