開催概要
「陸路(スピルオーバー#1)」の関連イベントとして、ポソレ会を開催します。
本展の出展作であるMES《サルベージ・クラブ》は、宮城県にある養豚場を舞台としたラジオドラマインスタレーションです。今回のイベントでは、ホープフルピッグの協力のもと、豚の頭蓋骨からつくられるメキシコのスープ「ポソレ」を参加者で盛り付け、実食しながら作品についてや、作品の舞台である養豚場とMESの関わりについて、さらには本作の主題でもある人間と動物、野生と飼育などについてお話する場をつくります。
⚫︎ポソレとは?
メキシコの伝統的なスープ。
今回は豚の頭蓋骨を丸ごと煮出してつくられます。メキシコでは日常的に食べられますが、お祭りごとなどでも食されます。
⚫︎なぜ、ポソレ?
メキシコに滞在していたMESが養豚家の高橋希望さんよりおすすめされたのが豚を使ったスープであるポソレでした。
帰国後に偶然同じ時期にメキシコに滞在していた料理人によりポソレの作り方を教わりました。
MESと本作の舞台でもある養豚場とポソレの偶然の縁は深いのです。
⚫︎MES(本展出展アーティスト)
MESは、彫刻や空間芸術にバックグラウンドを持つ新井健(あらい・たける)と、文芸、演劇にルーツのある谷川果菜絵(たにかわ・かなえ)の二人がインディペンデントに企画・制作するアーティストデュオ。2015年に東京芸術大学にて結成、東京を拠点に活動する。
現代美術とクラブカルチャーという親しく不可分な領域の境界から都市や社会の変化を見つめ、19世紀から現在まで通底する社会問題に向き合い制作を重ねている。これまで光や熱の性質を利用したインスタレーションやパフォーマンスを発表、国会議事堂にアプローチした〈DISTANCE OF RESISTANCE 抵抗の距離〉、他者との隔たりを熱の運動で描いていく〈サイ/SA-I〉に見られる、レーザーやサーモグラフィなどのテクノロジーと、蓄光素材や蝋燭、身体とテキストといった可変的な素材を組み合わせたスタイルを特色とする。
現在まで、レーザーアニメーションを使用したVJパフォーマーとしても活躍し、音楽ジャンルを問わずサウンドアーティストやDJ等とコラボレートし舞台演出を担っている。近年はパーティー「REVOLIC -revolution holic / 革命中毒-」のオーガナイズ実践も行う。
⚫︎協力
ホープフルピッグ
BUG Cafe
2024年5月22日(水)18:00-20:00
1,000円(税込)