アートセンターBUGでは夏の特別プログラムとして、小中高生向けのワークショップと展覧会を開催します。
株式会社リクルートホールディングスが2023年まで運営していたクリエイションギャラリーG8で、2018年から2022年まで開催した「Creation Kids Lab」。小学生を対象に、デザイナーやイラストレーター、アーティストなどのクリエイターを講師に迎え、5年間で26種類の多彩なワークショップを実施、のべ576人のこどもたちが参加しました。
この夏、BUGで開催する「Summer Studio 2024」では、これまでのワークショップの経験を生かしながらさらに発展させたものにしたいと、トンコハウスにワークショップと展覧会への参加をお願いしました。
トンコハウスは、ピクサーのアートディレクターとして『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・ユニバーシティ』を手がけた堤大介とロバート・コンドウが、2014年7月カリフォルニア州バークレーに設立したアニメーションスタジオです。2016年にクリエイションギャラリーG8で開催した初個展「ダム・キーパーの旅」以来8年ぶりに、今年活動10周年を迎えるトンコハウスと、BUGでのワークショップイベントのコラボレーションが実現しました。
6-7月に開催したワークショップは、トンコハウスのアニメーション制作に携わるクリエイターが講師となり、小学生、中学生、高校生それぞれを対象に、作品づくりの楽しさを体験できるプログラムを実施。合計61名が参加し、思い思いの作品が完成しました。
展覧会では、ワークショップに参加したみなさんの作品と、トンコハウスのこれまでの作品や活動をあわせて展示。こどもから大人までご参加いただけるミニ体験やイベントも予定しています。
つくることを楽しみ、チャレンジを続けるトンコハウスと、クリエイションの面白さや楽しさを体験できるワークショップと展覧会にしたいと考えています。
展覧会について
小学生から高校生まで61人が制作したキャラクターとストーリーイラストを展示
展覧会会期前に行ったワークショップでは、トンコハウス作品『ONI ~ 神々山のおなり』でも題材として扱われた、「八百万の神(やおよろずのかみ)」をテーマに、オリジナルのキャラクターを考えてデザインし、キャラクターのイラストを制作しました。さらに中学生と高校生は、自身がつくったキャラクターで考えたストーリーイラストも描いています。自由で豊かな発想と、その年齢その時にしか描けないきらめきを持つ作品の数々を、制作風景の写真とともに展示します
トンコハウスの作品世界を楽しめる展示空間
スケッチや模型、コンセプトアートといった制作過程をはじめ、実寸サイズにプリントしたキャラクターを展示し、また完成したアニメーションを上映します。トンコハウスのこの10年の作品制作への挑戦がぎゅっとつまった展示空間をお楽しみください。アニメーションの上映作品とスケジュールは、webサイト、SNS、会場でお知らせします。
来場した方が気軽に参加できるミニ制作体験
会場内にミニ制作体験コーナーを設置。その場で体験してお持ち帰りいただけるものをご用意しています。つくること、描くことの楽しさを、ぜひ会場で体験しませんか?
トンコハウスについて
ピクサーでアートディレクターを務めていた堤大介とロバート・コンドウが、2014年に短編映画『ダム・キーパー』を共同監督したことをきっかけに、2014年7月にカリフォルニア州バークレーに共同設立したアニメーションスタジオ。『ダム・キーパー』は2015年に第87回アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされたほか、世界各地で25の賞を受賞、75の映画祭で上映された。2016年制作の短編映画『ムーム』は世界8ヵ国の映画祭で数々の賞を受賞。2017年、日本のHuluで配信されたエリック・オー監督の『ピッグ – 丘の上のダム・キーパー』は、配信後にNHKでも放送された人気作品。Netflixで配信中の『ONI ~ 神々山のおなり』は、2023年に“アニメーション界のアカデミー賞”と称されるアニー賞の二部門で受賞し、米テレビ界最高峰の栄誉といわれるエミー賞でも三部門で受賞。2019年からは石川県金沢市にもスタジオを構え、日米の2拠点で作品を制作している。作品制作以外にも展覧会やイベント、ワークショップの開催など多角的に活動している。
トンコハウスの作品より
開催情報
2024年7月27日(土)– 8月25日(日)
11:00 — 19:00
*毎週金曜日は20:00まで開館
火曜・8月13日– 16日
無料
BUG
トンコハウス、株式会社CANVAS