開催概要

2026年7月3日(金)〜7月12日(日)にBUGで開催する「In-dividual Theater:BUG Screen Week 2026」に際し、マヤ・エリン・マスダ(参加アーティスト)と小川公代(英文学研究者)のトークをおこないます。

異性愛規範や「健康で生産的な身体」という、押し付けられた“正常性”からこぼれ落ちる脆さや不完全性をどのように肯定していくのか。
ホルモン治療や環境の毒性など、システムにハックされる身体の「傷つきやすさ(脆弱性)」をクィア・エコロジーの文脈で紐解く、アーティスト/リサーチャーのマヤ・エリン・マスダ。『ケアする惑星』『ケアの物語』などの著書で、効率主義社会からこぼれ落ちる「小さな声」に耳を澄ませてきた英文学研究者、小川公代氏を迎えてのトークイベント。
血縁による「家族」でも、弱肉強食の「グローバリゼーション」でもない、人間以外の生物や環境とも地続きで交わり合う、新しい〈惑星的なケア〉のあり方を語り合います。

【こんな方におすすめ】
▷アーティストを目指す方
▷小川公代さんの「ケア」の考え方に興味ある方
▷マヤ・エリン・マスダさんが研究するクイア・エコロジーについて知りたい方

開催日時

2026年7月3日(金)18:30 – 20:00

参加費

無料
事前要申込

撮影:Hayato Itakura
マヤ・エリン・マスダ
アーティスト/リサーチャー

ベルリン、東京、ハーグを拠点とするクィアなアーティスティック・リサーチャー。彼女の実践は、サイボーグ・セオリー、抵抗としての欲望、クィア・エコロジーを主題とし、ミルクの循環、汚染された植物、人工皮膚といった非人間的存在と協働しながらナラティブを構築する。マヤの作品は、クィアな生殖やホルモン療法、ジェンダー規範に関する自身の経験から出発し、ケアと抵抗の行為としての種の境界を超えた連帯の形を提示する。

【主な個展】
《Ecologies of Closeness》(YCAM、日本、2025年)
《Sleep, Lick, Leak, Deep…》(大和日英基金ロンドン、英国、2024年)

【主なキュレーション】
《Ground Zero》(京都芸術センター、日本、2023年)

小川公代
英文学研究者

上智大学外国語学部英語学科 教授
18世紀医学史・英文学研究者(他の関心:ジェンダー・クィア研究)。近刊『ゆっくり歩く』(医学書院)、『別冊100分de名著 ドラキュラ』(共著、NHK出版)、『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』(岩波書店)。そのほかに『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版社)、『ケアする惑星』(講談社)、『ケアの倫理とエンパワメント』(講談社)など。群像やケアマネジャーなどで連載中。