開催概要
2026年7月3日(金)〜7月12日(日)にBUGで開催する「In-dividual Theater:BUG Screen Week 2026」に際し、参加アーティストであるマヤ・エリン・マスダと百瀬文のトークをおこないます。トークでは、それぞれの上映作品における印象的なシーンやセリフ、作品が立ち上がるまでのプロセスなどについて掘り下げます。
おふたりの作品からは共通して「生政治」への眼差しが見て取れますが、国家や社会規範によって管理される身体や性、家族(婚姻)などに対し、それぞれどのような意識をお持ちなのでしょうか。そして、そこからいかにすり抜けようとしているのか、その表現に迫ります。
また、直接的なプロテスト運動やアクティビズムの現場にも関わってきた両氏。社会への直接的な働きかけと、作品制作をどのように使い分け、あるいは往還させているのかについてもお話を伺う予定です。揺らぎや複層性を抱えながら、社会と対峙するおふたりの姿勢に触れる貴重な機会です。作品の上映と併せて、ぜひおたのしみください。
【こんな方におすすめ】
▷作品の背景にある意図を知りたい方
▷現代アートや映像表現の制作手順・テーマ設定に関心がある方
▷社会運動(アクティビズム)と芸術表現の境界や棲み分けについて考えたい方
2026年7月4日(土)18:30 – 20:00
無料
事前要申込

ベルリン、東京、ハーグを拠点とするクィアなアーティスティック・リサーチャー。彼女の実践は、サイボーグ・セオリー、抵抗としての欲望、クィア・エコロジーを主題とし、ミルクの循環、汚染された植物、人工皮膚といった非人間的存在と協働しながらナラティブを構築する。マヤの作品は、クィアな生殖やホルモン療法、ジェンダー規範に関する自身の経験から出発し、ケアと抵抗の行為としての種の境界を超えた連帯の形を提示する。
【主な個展】
《Ecologies of Closeness》(YCAM、日本、2025年)
《Sleep, Lick, Leak, Deep…》(大和日英基金ロンドン、英国、2024年)
【主なキュレーション】
《Ground Zero》(京都芸術センター、日本、2023年)

1988年東京都生まれ。2013年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。映像やパフォーマンスを中心に、他者とのコミュニケーションの複層性や、個人の身体と国家の関係性を再考する。近年はフェミニズム理論を用いながら、個人の身体を経由した神話や古典の再解釈を試みている。
【参加した主な展覧会】
「百瀬文 口を寄せる」(十和田市現代美術館、青森県、2022年)
「国際芸術祭 あいち2022」(愛知芸術文化センター、愛知県、2022年)
「フェミニズムズ/FEMINISMS」(金沢21世紀美術館、石川県、2021年)
