加藤幸治×鈴木一生トークイベント「暮らしの中から生まれる、道具を使うことやつくること」
開催概要
第4回BUG Art Awardでは、一次、二次審査を通じ、多様なジャンル・技法で表現する6名のファイナリストが決定しました。そのファイナリスト6名による「バグ展」を、2026/9/9(水)〜10/4(日)に開催します。
会期中、ファイナリストそれぞれが選んだゲストとのトークや作品に関連したワークショップを各々が企画し、実施します。
鈴木一生さんが企画したのは、民俗学者の加藤幸治さんを迎えた対談イベントです。あえて特定の目的を持たせずに生み出した「もの」が、生活者の手に渡ることで新たな役割を獲得していくプロセスに着目してきた鈴木さん。民具や民藝を研究されている加藤さんとともに、人々の営みの中で育まれる創意工夫や、人と「もの」との間に立ち現れる関係性について語り合います。造形表現の現場と学術的な探求という異なる眼差しが交差することで、私たちが普段なにげなく手にしているものへの見方が変わるような、広がりのあるトークをお届けします。
<企画者・鈴木一生さんより>
「《道具と使い方2026−抜里編−》を入口に、道具を使うことやつくること、民具のこと、今の暮らしの中から生まれる使い方について、加藤先生と話したいです。
僕は、用途の決まっていないものをつくり、それを人に渡して使い方を考えてもらうということを続けています。抜里でも、土地の仕事につながる使い方もあれば、鍵置きや熊よけのような、思ってもいなかった使い方が出てきました。
ものはいつ道具になるのか。今つくられているものも、いつか民具になるのか。使われなくなった民具はこれからどうなっていくのか。制作を続けていると、そんな疑問がいくつも出てきます。
加藤先生は民具や生業技術を研究されていて、以前から自分の制作について話をしてきた方です。今回は《道具と使い方》についてだけでなく、最近各地で制作していることや、今気になっていることなども持ち寄りながら話したいです。作家・鈴木一生と民俗学者・加藤幸治、それぞれ違う立場から道具や人の暮らしを見ている二人で話すことで、そこから全然違う話にも広がっていくようなトークにしたいです。」
2026年9月28日(月)19:00-20:30
無料

2004年富山県生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻在籍。
「私たちはどこから来て、どこへ向かうのか」をテーマに掲げ、土地や風土のフィールドワークを通して表現活動を行う。民俗学的視点を手がかりに、移り変わる民俗文化にどのように関わり、捉えることができるのかを探っている。それは、現代における民俗のありようを見つめ直し、私たちの在り方を問う行為でもある。
主な活動歴:
2026年「大井川芸術創生譚」静岡県島田市川根町抜里、静岡
2025年「棚卸し – スズキイッセイコレクション展 -」羽村中車水車小屋、東京
2024年「土地への宿り方 石を持ち上げる・確かめる」西会津国際芸術村、福島
主な受賞歴:
2025年 A-TOM ART AWARD 2025
1973年静岡県生まれ、武蔵野美術大学教授、同大学美術館•図書館副館長。専門は民俗学、民具や民藝、ヴァナキュラーな造形文化について研究している。
著書に『民俗学 パブリック編 みずから学び、実践する』(武蔵野美術大学出版局、2025年)ほか多数。最近監修した展覧会に「民具これなーんだ? ー民俗学者・宮本常一が美術大学に遺した民具コレクション」(武蔵野美術大学美術館•図書館、2026年)、特別展「民具のミカタ博覧会 ー見つけて、みつめて、知恵の素」(国立民族学博物館、2025年)ほかがある。
