開催概要

アートワーカー(企画者)向けプログラム CRAWLは、文化芸術のフィールドでさまざまな形で企画について考えながら、実践してきた方たちをお招きして、レクチャーを開催します。

昨年に続いて2026年の一回目はキュレーション・心理療法士の西原珉さんをお招きいたします。

「野良キュレーターと社会実践」と題して、組織に所属せずにフリーランスとして活動するインディペンデント・キュレーターとして活動してきたおおよそ30年間をお話ししていただきます。

講師からのコメント
インディペンデントなキュレーターとはどんな仕事でしょうか。
「美術館に所属せずに展示をつくる」ということは、制度の内側にいるキュレーターと何が異なり、どのような可能性を持つのでしょうか。
私は、美術館に所属したことがなく、インディペンデント・キュレーターであり続けてきました。最近では「野良キュレーター」を自称しています。
野良でいる、ということには幾つもの要件があります。組織に所属しないこと、それゆえの自由精神(free spirit)を忘れないこと、常に周辺にいること。
また、荒れ地を耕す人としての自覚を持つこと。
年を経るにつれて、これらを保ち続けることはなかなか大変なことだと実感するに至りました。それでも、野良でいることはなぜ重要なのか。そして、野良であるからこそ、気がついたり、近づけたり、触れたり、扱うことのできる領域とはどんなものなのか。
今回はそんな野良キュレーターの、90年代から現在までの実践についてお話できればと思います。

こんな人にオススメ
▷展覧会が好き・興味がある
▷キュレーターという仕事に関心がある
▷文化芸術のフィールドにおいて企画をすることに関心がある

開催日時

2026年7月24日(金曜日)19:00-21:00

会場

オンライン(Zoomを用いて開催いたします)

参加費

無料、事前要申込

西原珉 / Min NISHIHARA
キュレーション・心理療法士

90年代の現代美術シーンで活動後、渡米。ロサンゼルスでソーシャルワーカー兼心理療法士として、認知行動療法をはじめとする心理療法を行う傍ら、シニア施設、DVシェルター、コミュニティスペースなどでアートを用いたプログラムを実施してきました。
2018年から日本に拠点を移し、つくり手のための相談と心理カウンセリングのほか、大学をベースにセラピューティックな実践を通してコミュニティの強化とケアを探究しています。現在は秋田とメキシコのユカタン半島のコミュニティのことを考えていることが多いです。
また、ケアの実践として、「ぬい」活動をしており、「旅のお供」(2024,ギャラリーes/2025,秋田駅ビル)、「おともといっしょ」(2025,千葉県こども病院とのプロジェクト)などを行っています。
最近のキュレーションは、《Here Comes Everybody!》(2023, 秋田市文化創造館)、《東京の処方》(2023, 東京ビエンナーレ)、《#SUM_MER 非暴力展》(2025, 京都@CUA, 共同キュレーション)、《例えば天気の話をするように、痛みについて話せれば》(2025, 東京藝術大学陳列館)など。
2024年4月より東京藝術大学先端表現学科准教授、秋田市文化創造館館長。