開催概要

宇田川直寛さんの作品制作の手前にある思考や考え方に触れるワークショップです。
「ぐぬぬぬ!」と生活するなかで、どうしようもない状況や関係性で行き詰ることは皆さんご経験があるのではないでしょうか。
今回のワークショップではそんな状況下でも、作ることへの可能性を宇田川さんと一緒に探ってみます。
ワークショップは合計4回。全てご参加いただいても、1回だけでも可能です。前回作業したものを共有しながら進めるリレー形式を予定しています。
(最終回の成果もしくは様子は、全参加者に共有予定です)

開催日時

①2024年12月21日(土)13:30-14:30
②2025年1月10日(金)19:00-20:00
③2025年1月24日(金)13:30-14:30
④2025年2月1日(土)13:30-14:30

参加費

無料
事前要申込

宇田川直寛 / Naohiro UTAGAWA

主に写真を用いて作品を発表。日々の生活と同時に重ねるように行われている作品制作という妙な行為に機能している法的なものに惹かれている。「どうして私は作品を作れるのか」という内省的な文言の解釈を「正しく間違える」方法で作品化している。東京を拠点に活動。中央大学法部卒。

主な展覧会:
2024年 「写真鉱山 / 全き家ではー内訳による」Sprout Curation、東京
2023年 「幽霊の道具|TOOLS OF GHOST」Sprout Curation、東京
2021年 「あざみ野フォト・アニュアル とどまってみえるもの」横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川

主な受賞歴:
2015年 Foam TALENT the selected photographers
2013年 第8回写真「1_WALL」ファイナリスト


ヒモ、パン、カード!怒涛の時間を繰り返した先に

知人アーティストのヨシさんから窮地に陥った時の助けとしてヒモをもらった、という宇田川の体験を起点に、様々な作業を同時進行でこなしていくワークショップを行った。まず参加者はヒモを渡され、そのヒモを自由に結んだり切ったりしながら、日常生活の中での困りごとをフラッシュカードに書く。そして、誰かのフラッシュカードが提示されると、どうすればそれをヒモで解決できるかを考えていく。また、テーブルの上には宇田川が陶器で作成したパンの断片が置かれており、参加者はバラバラになったパンのピースを組み合わせるパンパズルで遊ぶよう促される。このように、参加者は限られた時間の中で、異なる作業を忙しなく同時にこなしていった。個人的なエピソードに加え、宇田川の日常である子どもたちとの慌ただしい朝の時間を追体験するかのようでもあり、宇田川の人間性がにじみ出るワークショップとなった。ヒモで問題を解決するという一見無茶に思える課題に加え、パンパズルも実は正解が無く、決して単純ではない内容だったが、参加者の皆さんの柔軟で積極的な姿勢に宇田川自身も新たな気付きを得て、回を重ねるごとにワークショップが育っていくことを実感できた。(本展運営アシスタント:山下港)

12月21日(土)

1月10日(金)

1月24日(金)

2月1日(土)