乾 真裕子/Mayuko INUI

1997年大阪府生まれ。東京都在住。東京藝術大学大学院美術研究科美術研究科先端芸術表現専攻修了。フェミニズムやクィア理論を手がかりに、自身の身体を用いたパフォーマンスや映像作品を制作している。近年は、民話や昔話におけるジェンダー表象と、語り継がれながら変化していく歌や語りに関心を持っている。

主な活動歴・受賞歴:
2023年 個展「玉繭」(EUKARYOTE、東京)
2021年「CAF賞」 金澤韻審査員賞 受賞
2020年「平成藝術賞」受賞

タイトル 「葛の葉の歌」
映像/パフォーマンス

展覧会にかける想い:
この『葛の葉の歌』という作品が、様々な社会的・文化的背景を持つ人々が訪れる東京駅に隣接したこのスペースで、どのように鑑賞されるのか。とても興味深く楽しみに思っています。


彌永 ゆり子/Yuriko IYANAGA

1991年京都府生まれ、在住。2018年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。
パソコンで描いた絵を作品で扱うにあたって、デジタルにしかない質感、たとえばピクセルという単位で描くことや物理的凹凸がないことに着目した。その絵画的な視点を出発点に、普段見ることのない絵画の制作工程も作品の一部とし、完成という概念を曖昧にしている。
現在はモニターや基盤の物質性にも目を向け、全体の構成も絵画的でありながら立体物でもあり、インスタレーション的でもあるという、ジャンルに囚われない表現を試みている。

主な活動歴・受賞歴:
2023年 「SICF24」 EXHIBITION部門 山城大督賞受賞
2022年 「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2022」
2019年 「Kyoto Art for Tomorrow 2019 ―京都府新鋭選抜展―」 読売新聞社賞受賞

タイトル 「material flow / signal」
絵画/メディアアート/映像

展覧会にかける想い:
自分なりに新しい試みを追求してきた結果、全国規模の公募で多くの方の中から選んでいただけたということは私にとって大きな自信になりました。
今回は空間を意識したインスタレーション的な見せ方を新しく試みながら、さらに自分の表現の幅を広げてみたいと思います。ファイナリストの皆さんと共に良い展示を作り上げられるよう頑張ります。


近藤 拓丸/Takumaru KONDO

1993年福岡県生まれ。東京都在住。2018年多摩美術大学大学院美術研究科油画専攻修了。テクノロジーによって人間が実在させている世界や、人工物と自然物の間に存在するパラレルワールドについて制作している。近年では、植物園や公園などの、都市の中に作られた人工的な空間へのリサーチからドローイングを描き、3DCGの並行世界を構築し、絵画や映像を制作している。

主な活動歴・受賞歴:
2023年 「ニュー・ニューウェーブ・フクオカ」(黄金町エリアマネジメントセンター、横浜)
2023年 「長亭GALLERY賞」受賞
2022年 個展「素粒子のフィジカルー現実の描画距離」(IAF SHOP、福岡)

タイトル 「botanical capture」
絵画/ドローイング/映像

展覧会にかける想い:
日常のふとした瞬間に降ってくるイメージが形になり、自分の持っている感性が表現として鑑賞者に伝わってくれたら嬉しいです。
今、同じ時間を生きている人達や、遠くにいる人達、過去や未来にも響くものが提示できればと思います。


宮内 由梨/Yuri MIAUCHI

長野県生まれ。京都造形芸術大学卒業。沖縄、ロンドンを経て、現在は横浜を拠点に活動する。身体の感覚、とりわけ皮膚感覚や内臓感覚に焦点を当てる。誰もが経験しつつも、把握/コントロールできないそれらの感覚を人間がどう意訳し、受け継いでいくのか、あるいは置き去りにしていくのかという問いへと展開している。制作過程においては、ガーゼ布・葉書・音・土・樹脂・ロボットアームなどを多層的に組み合わせている。

主な活動歴・受賞歴:
2023年 個展「Scraped Script – はがされた余韻や明ける癒紋」(gallery N 神田社宅、東京)
2023年「VOCA展 2023」(上野の森美術館、東京)
2022年 「ARTS CHALLENGE 2022」審査員賞受賞

タイトル 「プシュケーの帰還」
メディアアート/彫刻

展覧会にかける想い:
長らく他のアワードにおいては基本条件を満たすことが難しい作品でした。こうした不確かなものも、日の目を見る機会があるという前例になれたらと思います。


向井 ひかり/Hikari MUKAI

1998年千葉県生まれ。東京都在住。2022年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業。
砂地に通りがかったので砂山を作ってみてからその場を離れるように、制作を通して宇宙で起こりまくっている様々なことを発見してコレクションしている。様々な素材を組み合わせて彫刻を作ることが多い。

主な活動歴・受賞歴:
2023年 個展「リンクスケーター」(WALLA、東京)
2022年「令和3年度武蔵野美術大学卒業・修了制作 優秀賞」受賞
2019年 CSLAB×MELLOWゼミ「ジェンダーに関する観察と実践」2019年度成果発表展

タイトル 「対岸は見えない」
彫刻/ミクストメディア

展覧会にかける想い:
BUG Art Awardは私にとって初めての公募です。自作について、他者に時間をとって頂くことになって初めて考えるに至ることが様々あり、一つ一つに驚きながら準備を進めています。
搬入が終わる頃にはすっかり寒くなっていると思うと不思議です。頑張ります!


山田 康平/Kohei YAMADA

1997年大阪府生まれ。東京都在住。2020年武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻卒業、2022年京都芸術大学大学院芸術専攻美術工芸領域油画専攻修了。

主な活動歴・受賞歴:
2023年  個展「Strikethrough」(Taka Ishii Gallery、東京)
2022年 個展「それを隠すように」(biscuit gallery、東京)
2020年 「CAF賞」 入選

タイトル 「Untitled」
絵画

展覧会にかける想い:
あまりこのようなコンペに応募することは今までなかったのですが、絵画だけではなく様々なジャンルの作品が集まるということで、その中で自分の作品がどう見えるかワクワクしており、良いファイナリスト展に出来ればと思っています。