この世界に、バグを。

この世界に必要な違和感。ふいに気づきをもらう瞬間。
そんな無数のハプニングに、私たちは出会いたい。
何かを変えていくだろう荒けずりな才能を、
不可解に思う人もいるかもしれない。
でも、その可能性に、賭けようと思う。
ぶち当たる、発見する。繰り返す化学反応のある日常こそ現実。
BUG は、そういう場でありたいです。

BUGは、2023年9月20日に、株式会社リクルートホールディングスが運営するアートセンター*としてオープンしました。前身である「リクルートの2つのギャラリー」は、40年以上前に創業者・江副浩正の意向で社会貢献事業として始まり、情報誌ビジネスと密接に関わるデザインやイラストレーション、写真にフォーカスした活動を展開してきました。

リクルートは現在、”大切にする価値観” のひとつとして「新しい価値の創造(Wow the World)」を掲げています。アーティストやアートワーカーによる独自の探求から「新たな問い=バグ」を生み出すことは、社会にとって必要です。そのため、BUGはギャラリーの枠を超え、「アートセンター」として活動の幅を広げていきます。また、アーティストやアートワーカー**はもちろん、社会人や学生、外国の方など、多様な来館者の方々にとっても、新しい視点や人、物事に出会えるひらかれた場所となるよう努めていきます。展覧会やイベントの開催において協働するアーティストやアートワーカーの皆さんと信頼関係を構築し、全力で挑戦できる場と機会を創ることを大切にします。

皆さんが長期的に安心して活動できるよう、アート業界の「不」の解消に取り組むべく、以下に3つの活動方針を定めました。

*展覧会事業だけでなく、アーティストの活動をサポートし、アートを通じてさまざまな人が出会い、互いに影響を与え合う場所という意味を持ちます。
**美術館やギャラリー、あるいはフリーランスでアートに関わる仕事をされている方。


3つの活動方針

(1)BUGに関わる方々へのリスペクト

BUGは一度関わった方々が、人生の局面が変化していく中でも立ち寄り、関与できる「ひらかれた場」でありたいと考えています。育児や介護、療養、転職といったライフイベントや、居住地による地理的な制約によってかかわりが断絶されないよう、個々の生活や思いを尊重した場になれるよう模索していきます。

【取り組み例】
・制作活動のブランクを考慮した「活動年数」ベースでのアワードの応募資格設定。
・育児・介護等の状況に応じたスケジュールの柔軟な調整や、シッター代等の費用の補助。
・遠方在住のアーティスト/アートワーカーへの交通費支援や、アクセシビリティに配慮した来場者への対応など。
・契約締結: 権利と報酬を明記した契約の事前締結、および内容の丁寧な説明。
・適正な対価設計: アーティスト/アートワーカーからのフィードバックを活かしたフィーの基準設定と、制作費支払いのキャッシュフロー(分割払い等)への配慮。
・安全網の整備: 展覧会運営時の傷害保険加入や、公募プログラムにおけるコミュニケーションガイドラインの策定。

(2)アーティスト/アートワーカーのキャリア支援

作品を発表する場や機会の提供にとどまらず、アーティスト/アートワーカーがよりよいキャリアを歩むために包括的に支援します。 展覧会や公募等のプログラム、多様なイベントを有機的に機能させ、キャリアのプランニングやプロフェッショナルとしてのスキル向上、支え合えるネットワークの構築などを後押しします。

【取り組み例】
・展覧会の開催: 新作の制作費およびアーティストフィーの支給、日英両言語での告知やアーカイブ発信、多様なイベントの企画など。経済的な安心感と十分な準備期間を担保することで、今後のキャリアにつながる展覧会を開催できるように支援。
BUG Art Award(アーティスト向けのアワード)の開催: 審査員全員からのフィードバック、設営レクチャー、他アーティストとの協働機会の提供。出品料無料。
・アートワーカー(企画者)向けプログラム「CRAWL」の開催:ライティングやプランニングの実践的な講座、公募による企画実現機会の提供、コミュニティの形成。

(3)アートの価値を社会に広げる

AIやSNSをはじめとしたテクノロジーが台頭し、激変する社会の中で、アートがもたらすよい可能性を信じています。情報や思想、関係性が均質化・同質化しがちな現代において、既存の枠組みから脱却し、新たな問いを立てるアートの視点は、社会の硬直化を防ぎ、より良い未来へ向かうために不可欠だと考えます。BUGはアーティストとアートワーカーの個を尊重(Bet on Passion)し、その飛躍を支援するプラットフォームを目指します。

【取り組み例】
・越境的な対話の場の主催: 哲学、ジェンダー学、ケアの思想、雇用研究など、現代の社会を読み解くための多様な知見とアートを交差させるイベントの開催。
・リクルートグループ従業員に向けたプログラムの実施: 従業員を対象とした展覧会ツアーや対話型鑑賞などのプログラム開催。アーティストの思考プロセスに触れることで、データに頼りすぎない個々の判断力や好奇心を育む機会を提供。
・ソーシャル・アクション: 作品販売と寄付を結びつけた展覧会(バグスクール)の実施や、アート業界の働き方やマネジメントに関して、対話する場の立ち上げ。
・グローバルなネットワークの構築: 海外のキュレーターやギャラリーとの連携を通じた、アーティストの国際的な活動支援と日英両言語での発信強化。


来場者のみなさま、リクルートグループ従業員のみなさんへ

BUGの活動に共感してくださるみなさまと共に、今後のBUGやよりよいアート業界の未来をつくっていきたいと考えています。これからもBUGの活動を見守り、ときにご指導いただきながら、サポートしていただけると嬉しく思います。


2023年9月20日公開
2024年4月1日更新
2025年4月1日更新
2026年4月1日更新