株式会社リクルートホールディングスが運営するBUGでは、インディペンデントキュレーターの池田佳穂をゲストキュレーターに迎え、 2023年11月29日(水)より、「バグスクール:うごかしてみる!」を開催します。本企画は、複数のアーティストを一挙に紹介する場として、アーティスト9名が小展示と多様なプログラムを実施します。

アートセンターの可能性を開く、継続的な取り組みとして本企画を育てることを目標に、アーティストの思考や作品に触れる機会を創出します。さらにこれまでアートに触れる機会の無かったようなビジネスパーソンや学生など、様々な方々にも楽しんでいただける学び場です。


キュレーターコメント

2023年9月にグランドオープンしたアートセンターBUG。東京駅直結でカフェが併設した空間ですが、どのような場に育っていくのか未知数の段階です。そこで「展示と鑑賞」だけではないアートセンターの新しい可能性として、1989-99年生まれのアーティスト9名と協働し、32日間限定の実験的な学び場「バグスクール:うごかしてみる!」を開催します。
本企画の参加アーティストは、身体の持つ偶発性や無意識に蓄積された感覚を創作の起点にしたり、身体を媒介に社会、環境、他者との関係性を再解釈したりと、多様な世界観を深めながら、身体というチャンネルに焦点を当て制作しています。今回は過去作と新作を交えた小展示に加え、学び場として、鑑賞者との対話もしくは体や手を用いる参加型プログラムを中心に展開します。このプログラムではアーティストが成果物や技術を一方的に伝えるのではなく、制作過程に存在する物語、感覚、思考を参加者と共有し、互いの価値観や考え方を理解することを目指します。
タイトルの「うごかしてみる!」には鑑賞者の感覚や思考を揺り動かすようなアーティストの実践と、同時期に実施される多彩なプログラム群を通じて、新しく始まったアートセンターBUGでさまざまな共鳴が生まれてほしいという期待が込められています。この冬に現れる期間限定の学校で、一緒に学び合いましょう。

※ 2023年9月に活動を終えたクリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンで、30年以上続いたチャリティー企画を引き継ぎ、バグスクールの小展示作品は購入可能です。

本企画は作品購入の手前で、アーティストや作品の背景にある歴史的、政治的、社会的、文化的な文脈を理解する機会を創出し、作品売買の有機的なあり方を考える試みでもあります。

キュレータープロフィール

キュレーター 池田 佳穂/Kaho IKEDA
池田 佳穂/Kaho IKEDA
インディペンデント・キュレーター

2016年より東・東南アジア中心に、土着文化や社会情勢から発展したコレクティブとDIYカルチャーを調査。国内外で展覧会・パフォーマンス・教育プログラムが複合した横断的なキュレーションを行う。近年の実績は「レシピライブラリー」(Rumah Budaya Sikukeluang/INTA-NET KYOTO同時開催、2022)、「オープンパークMINE:ストリート/どう遊ぶ?」(山中suplex別棟MINE、2023)。森美術館でアシスタントとして経験を積み、2023年春に独立。


開催情報

参加アーティスト

内田涼、柿坪満実子、野口竜平、平手、藤瀬朱里、堀田ゆうか、前田耕平、光岡幸一、渡邊拓也

会期

2023年11月29日(水) – 2024年1月14日(日)

時間

11:00 – 19:00

休館日

火曜
※年末年始休館:2023年12月25日(月) – 2024年1月4日(木)

入場料

無料

主催

BUG